1 法定後見制度
(2)法定後見の開始
| Q. | 成年後見制度を利用した事例を教えてください |
| A |
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本人がアルツハイマー病で、妻が成年後見を申立て、自ら成年後見人になった次のような事例があります。
本人は5年程前から物忘れがひどくなり、勤務先の直属の部下を見ても誰だかわからなくなるなど、次第に社会生活を送ることができなくなりました。日常生活においても、家族の判別がつかなくなり、その症状は重くなる一方で回復の見込みはなく、2年前から入院しています。
ある日、本人の弟が突然事故死し、本人が弟の財産を相続することになりました。弟には負債しか残されておらず、困った本人の妻が相続放棄のために、後見開始の審判を申し立てました。家庭裁判所の審理を経て、本人について後見が開始され、夫の財産管理や身上監護をこれまで事実上担ってきた妻が成年後見人に選任され、妻は相続放棄の手続をしました(最高裁判所「成年後見関係事件の概況」より)。