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第3 任意後見制度

9 任意後見と法定後見の関係

任意後見の対象となる人と、法定後見の対象となる人は、ともに精神上の障害によって判断能力が不足する人なので、任意後見契約が結ばれている場合、理論上はどちらの制度も始めることができるということになりましょう。しかし、こうした場合はわざわざ任意後見契約を結んで信頼できる人を選び、また成年後見人に任せる権限の内容を合意により定めているわけですから、本人の意思を尊重して任意後見が原則として優先することとされています。
そして例外的に、家庭裁判所が代理権だけでなく同意権も与える必要があると判断するといったような場合に限り、法定後見が始まることになります(任意後見法10条1項)。